問いと答えの関係(ChatGPTを使ってみた)

ChatGPTなるものが話題になっています。
私もちょっと使ってみました。

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ChatGPTとは?

ChatGPTとは、チャット(対話)形式のサービスです。
質問(文章)を入れると、それに対する答えを返してくれます。

登録して使うのですが、サイトは英語で書かれています。
うひゃーという感じですが、Googleレンズを使ってスマホをかざし、画面の意味をざっと取って進みます。

登録が終わると質問できます。
質問は日本語でできますし、回答も日本語で返ってきます。

たとえば、こんな問答になります。

ネットで検索するのと何が違うのかというと、検索はキーワードを含んだサイトを表示します。
「大雪」というキーワードを含むサイトも候補に上がります。

いちばん上に表示されたからといって、求めている答えではないこともあります。
また、広告とかがやたらと出て、見たい情報にたどり着きにくいサイトもあります。

一方でChatGPTは「問い」に対する「答え」が返ってきます。
今のところ、広告バンバンということもないようです。

回答内容が得たい情報かどうかは別としても、ネット検索よりは求める回答に近いと思います。

個人的にはこれに注目しています

単純に何かを調べたいときは、ググってもいいかもしれません。
しかし、少し触ってみて「いいな」と思ったのはこれです。

こんな質問に対して、こんな答えが返ってきます。

Excelである計算をしたい。

そのときにどうしたらいいか?、を知りたいときに、具体的な回答を示してくれます。
今回の質問では関数が返ってきました。

簡単にコピペができるので、Excelに貼ってみます。

「こういう関数を使えばいいのか」
「こういう算式を組めばいいのか」
の参考になります。

今回の場合、引数を適切に変えれば、解決に結びつきます。

もちろん参考レベルです

現在のところ、ChatGPTは無料で使えます。
そして「ネットで検索」よりは確実でわかりやすい、と思います。

もちろん、万能ツールではないので、たとえば算式などはチェックが必要です。
こんな質問をしてみると、私は使ったことがないような関数などが示されます。

どれどれ、とExcelにコピペしてみます。
そしてA1セルに「5」と入れてみます。

理由はまだわかりませんが、5は素数なので、答えは正しくないようです。
(ググってみると、MOD関数とかSEQUENCE関数を合わせて使う算式が紹介されていました)

答えが出ても、当然その検証は必要です。
それが合っているかはわかりませんし、何らかのバイアスがかかっている可能性もあります。

正解を見抜く力は、こちら側に当然必要です。

問いと答えの関係

わからないことがあったときは、わかる人に聞いてみるのが早道です。
一方で、わからないことの解決には、自分が「何を聞きたいのか?」がはっきりしていると、よりよい解決策が早く見つかります。

具体的には前提条件の整理がどこまでできるか、だと思います。

わからないことの前提なり状況なりをきちんと整理できれば、自分で解決できるかもしれません。
やっぱり自分では無理でも、質問の内容を明確にすることで、より正しい、具体的な回答を示してもらえる可能性が高まります。

ChatGPTで、私も回答に悩むこんな質問をしてみました。

ChatGPTではいちおうの回答が出ていますが、やはりこういう回答になりますね。
日本の所得税について書かれているようですが、ザクッとしたあいまいな回答です。

「いや、相続税のことを聞いたつもりだったんだけど」
「シンガポールの税金のことを聞いたつもりだったんだけど」

ともし言われても、それはねぇ・・・
そうならそうと、きちんと聞かなければいけないわけです。

ChartGPTでは、問に対して答えを返してくるだけです。

「何税の話よ?」
「どこの国の税金?」
と聞き返してくることは無いようです。

チャットボットの中には、答えというよりは再質問で返してくるものもあります。
選択肢から選んでね的な。

そのへんもこれから進化してくるのでしょうけど。

でも、その進化うんぬんはさておき、
質問をする前に前提や状況(できれば箇条書きで書き出してみる)をすべきことは大切なことだと思います。

それをすることでアタマが整理されてきますし、不必要なやり取りが減らせます。

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