給与は当月締め、当月払いがわかりやすい(年末調整編)

今度は2024年末に訪れます。
今回は年末調整の視点からも、当月締め・翌月払いを「おすすめしない」お話しです。

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当月締め・翌月払い

以前、こんな記事を書きました。
・給与は当月締め、当月払いがわかりやすい

たとえば、末日締め・翌5日払いの会社があったとします。
1日から月末までの給与を集計して、翌月5日に払います。

今年の10月分の給料の支払いは、11月5日。
ですが2022年の11月5日は土曜日、銀行がお休みなので振り込みができません。

一般的には、前倒しの会社が多いようです。
その場合は、11月4日の金曜日に払われているのではないでしょうか。

中には後ろ倒しで、今日、11月7日(月)に振り込まれている会社もあるかもしれません。

年末調整で集計される給与は?

年末調整では、その年の1年間に支払われた給与を集計します。

2022年なら、2022年1月1日から12月31日までに支払われた給与を集計します。
支払日ベースで集計するのです。

そうすると、月末締め・翌月払の給与の会社は、集計した月と支払った月がズレることになります。

5日払なら、1月5日から12月5日までに払った給料をカウントします。
計算対象月は前年12月分から当年11月分まで、になります。

そうすると、こんなことが起こる可能性があります。

銀行振込は、銀行営業日にしかできません。
年末年始、12月31日から1月3日までは銀行はお休みです。

5日払で、5日が休みの場合は前倒し、の会社はどうなるのでしょう?
1月4日が平日ならOKですが、4日が土日だったら、その前年内(12月30日とか)に払うことになります。

そうすると給料の支給回数が、今年は13ヶ月、今年は11ヶ月、なんてことが起きてしまいます。

その場合でも、年末調整は「その年に支払われた給与で」計算しなければなりません。
だから、13回分の集計でも、11回分でも、正しいのです。

なんかモヤモヤしますね。

年収はいくら?

年末調整が終わると、源泉徴収票が発行されます。
うちは違いますが、中には奥様に源泉徴収票をチェックされる殿方もいるかもしれません。

「あんた、年収下がったの?!」

昨年は13回分が集計され、今年は11回分しか集計されていないと、減ってしまうでしょう。
説明もなんかめんどうだし、自分としても年収が上がったのか下がったのかが分かりにくい。
比較しづらくて、モヤモヤします。

このへんを考慮しているのかどうかはわかりませんが、通常は翌月払いでも、12月分だけ月末(12月28日とか)に支払われる会社はけっこうあります。

それはそれで現実的な対応なんですが、
・12月の月末近くの勤務分はいつ払われるの?とか、
・年末で辞める人の給与は?とか、
まだモヤモヤは残ります。

ということで私は、給与の当月締め・翌月払いを「おすすめしない」のです。

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