円安が進んできました
記事を書いている時点では、1ドル140円を超えています。
今年のはじめは1ドル115円ぐらい。
ということは、8ヶ月ほどで25円ほど、割合にすると22%ほどです。
逆に言うと、日本円は18%ほど目減りしています。
今年のはじめなら115万円あれば10,000ドル手に入れられたのに、今では8,200ドルにしかなりません。
外国では10%〜80%ぐらい、物価が上がってきていると聞きます。
日本もこれから物価は上がっていきますし、単純にモノの値段だけでなく、為替の影響を受ければさらにキツくなります。
ここまでは新聞・テレビなどでも、おなじみかもしれません。
(新聞やテレビ・・)
値上げ?適正価格?
ものを売る商売であれ、サービスを提供する商売であれ、これからの物価高の影響を受けることは避けられないでしょう。
原材料や資材、さまざまなコストが上がることが見込まれています。
やはり、値段を考えなければならないでしょう。
お客様と話していても、
「今は値上げのムードがあるから、このタイミングを逃してはいけない」
「このタイミングで値上げしないということは、コストアップを吸収することができると思われる」
こんな話になります。
特に「コストアップを吸収できる」と思われることは、「今までそんなに儲けていたの?」と勘違いされる。
「企業努力が誤解されるのもイヤだ」という方もいます。
先日亡くなられた稲盛和夫さんも「値決めは経営、経営者の仕事」と言われていました。
「売価」は会社の姿勢も表すと思います。
・パッケージやサイズを、気づきにくいように、少し小さくする
・内容量を、わからないように減らす
・そっと品質を落とす
という俗に「ステルス値上げ」みたいなことは、必ず後でしっぺ返しがきます。
どんなことをしても儲かればいい、ということではなく、「倫理」とか「矜持」は持ちたいものです。
サービス業はどうするか?
サービス業に限らず、値上げは難しいものです。
今までと同じものを、金額だけ上げる。
飲食店や物販系なら、新聞・テレビの話題として、話を持っていきやすいかもしれません。
税理士業などサービス業の場合は、形が見えにくいです。
「電気代が上がりまして・・」といっても伝わりにくいですし、「小麦や油が値上がりしまして・・」とも言えないし。
サービス内容やメニュー、商品構成を変えるといった方法で工夫するのがいいのかもしれません。
税理士の場合、今はインボイス制度や電子帳簿保存法関係をきっかけにするのも一つの方法です。
他に比べてコストはかからない商売ではあっても、定期的に値段やサービスを見直せるしくみは作っておきたいものです。
(うちはあります)
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