エルタックスさんに注意されました・・
<追記>
その後、システムが改善されたようで、今はボタン1つで相殺ができるようになりました。
詳しくはこちらの記事をどうぞ・エルタックス、納付の相殺(改善されていました)
2023年8月8日
会社の住民税
会社が決算で払う税金の中に、法人住民税というものがあります。
会社が所在する地域で「会社がお世話になっている」、ということで払います。
利益に応じて払う「法人税割」と、いわゆるショバ代である「均等割」という2種類があります。
(ほかに法人事業税とかもあるんですが、今回は省きます)
法人税割は利益が出なければ払いませんが、均等割は赤字でも払います。
最低7万円です(都道府県が2万円、市区町村が5万円)
赤字の場合は、この最低7万円を決算申告時に払うことになります。
また、法人税割については、前期で一定額以上の納税があると、翌期の真ん中で前期実績の半分を払います。
法人税などと同じ考え方です。予定納税といいます。
予定納税があるときは、均等割も半分払わされます。
当然、最終の決算で予定納税分が精算されます。
足りない場合は、差額を追加で払います。
払い過ぎになったら、その分は戻ります。
均等割があるので、こんなことも起こります
具体例で見てみましょう。
(法人市民税の均等割額が、年間5万円の場合)
(ケース:その1)
法人住民税について予定納税があった場合で、さらに追加の税額がある場合は、特に問題はありません。
(予定納税が105,000円で、年間税額が170,000円、追加で65,000円払うケース)
(ケース:その2)
次の場合は、最終的に戻りになりますので、これも特に問題ありません。
これは予定納税が105,000円で、年間税額80,000円、差し引きで25,000円が戻ってくるケースです。
厳密には、25,000円(均等割の残り)を払って、50,000円(法人税割の戻り)が戻る、という意味ですが、手間を考えて、払わずに戻りを待つ形です。
エルタックス上も、とくに問題になりません。
※役所の処理上は、50,000円の還付があるが、25,000円の未納があるので、差し引いて残り(25,000円)を還付する、となるようですが
(ケース:その3)
これが今回のめんどうなケースです。
これは一瞬見ると、その1と同じように見えます。
ところが追加で払う金額は、相殺後の金額になっています。
その1は、プラスとプラスの合計でプラスですが、その3はマイナスとプラスの合計でプラスになっているのです。
エルタックスでは自動処理できないので、修正して役所に電話してくれ
冒頭写真のエラーの意味がわからず、エルタックスの電話相談口へ電話しました。
(Q&A等は役に立たず、結果電話・・・でないとらちがあかない)
状況を説明した結果、
「エルタックスでは自動処理できないので、修正して役所に電話してくれ」
との回答。
せっかくのエルタックスシステムなのに、
自動処理できない・・・
こっちで修正してくれ・・・
その旨を役所に電話してくれ・・・
三重苦です。
エルタックスの何がダメだったのか?
電子申告をして、電子納税をする場合は「納付情報発行依頼」という処理をします。
「今回電子申告した内容を、電子納税するための情報に変えてくれ」という依頼をエルタックスでします。
(国税の場合は申告後、自動返信で来るんですが)
電子申告をしているので、納付情報には申告データが自動的に連動します。
そこまではいいんです。
実際画面を見てみると、
こんな感じで申告内容は自動で入ってます。
「差し引きで19,900円、払えばいいんだな」
そう思って発行依頼をかけると、冒頭のエラーメッセージです。
エルタックスの電話窓口の方の答えは、
「税額にマイナスがあると、次に進めず、エラーになります」
これで引っかかっていたのです。
でもさぁ・・
方法としては、この画面の納税額欄の白い部分を書き換えて、すべての数字がゼロ以上になるようにして、次に進むしかないそうです。
書き換えるとしたら、
・税割額をゼロにする(つまり25,000円払って、5,100円戻してもらう方法)か、
・税割額をゼロにし、均等割額を差額(25,000円-5,100円=19,900円)にして、差引後の金額を払う
となります。
いずれの場合も、申告の税額を書き換えていますから、役所に電話することになるそうです。
っていうか、最終的にマイナスにならなければ、差額で払えるようにしてくれればいいと思うんですけど。
金額を書き換えるなんて、フツーの人はやりたくないですし。
システムを直してくれないかなぁ・・
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