ことばの響きって、たいせつだと思います。
とかく固い言葉になりがち
税理士業は法律を扱う業務なので、どうしても言葉は固くなりがちです。
また、国家資格ということも影響しているのか、難しい言葉を使いがちです。
さらに、資格者に対して「先生」という慣習(?)もあります。
「先生」なんて言われちゃうと、何か偉くなった気分になって、「苦しゅうない」みたいな。
いつの時代じゃ?、という感じです。
監査
「監査」という言葉があります。
Wikipediaによれば、
監査(かんさ、audit または auditing)とは、ある事象・対象に関し、遵守すべき法令や社内規程などの規準に照らして、業務や成果物がそれらに則っているかどうかの証拠を収集し、その証拠に基づいて、監査対象の有効性を利害関係者に合理的に保証すること。
という意味です。
監査は「監督検査」の略だと聞いたことがあります。
取り調べみたいな印象もあり、自分としては、しっくりきません。
税理士業界で、お客様のところへ訪問することを「巡回監査」と称することがあります。
ドラマなどである、大学病院の院長先生が手下を引き連れて廊下のど真ん中を行進してくる。
そんなイメージすらあります。
「巡回監査士」なる認定資格もあるそうですが、これまた仰々しいですし、なんか違和感あります。
お客様、訪問、確認
私は、税理士は専門サービス業だと思っています。
サービス業ですから、少なくとも上から目線ではいけないと思っています。
もちろん、媚びへつらうこともない。
「顧問先」は「お客様」、「巡回」は「訪問」、「監査」は「確認」。
そのくらいのことばでいいんじゃないかと思います。
もちろん、ことばは柔らかくても、仕事としてはキッチリ。
分からないことは確認し、ダメなことはダメという。
例えるならば、車の運転席と助手席に並んで座っている、そんな関係がいいと思っています。
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