給料をもらわなくなって、早10余年・・・
給料の支払はたいへん
人を雇っていると、給料の支払いが避けられません。
会社で給料を払う場合、そのまま払うことはできず、税金やら社会保険やらを引かなければなりません。
国や市区町村は、税金や社会保険料を引く事務を会社に押し付けています。
ほんとうにめんどうですよね。
一方で給料の支払方法も実に多様です。
業界の習慣、会社の決まりなどで締日や支払日はまちまちです。
今回払う給料からは、いつの、何を引けばいいか、混乱することも。
そこで今回はここをまとめてみたいと思います。
基本パターンは2つ
○日締めの、○日払い。
組み合わせはたくさんあるかと思いますが、基本パターンは2つだと思います。
・当月分給料を当月払う
・当月分給料を翌月払う
当月、翌月だと分かりにくいので、当月を8月、翌月を9月としてみます。
A、Bは当月分を当月支払い、C、Dは当月分を翌月払う例です。
入退社時の例も含めるために、8/2入社、9/19に退職の方とします。
・当月払
8/2-8/20 → 8/25
8/21-9/19 → 9/25
・翌月払
8/2-8/20 → 9/5
8/21-9/19 → 10/5
表にするとこんな感じです。
各項目の控除はこうなります
労働保険(雇用保険と労災保険)
労働保険は、入社時から退職時までの期間の給料に対してかかります。
ですのでこの方は、8月、9月の給料にかかり、当月分を当月の給料から引きます。
表にするとこんな感じです。
社会保険(健康保険と年金保険)
社会保険は、入社時から退職時までの期間の給料に対してかかります。
ですのでこの方は、8月、9月の給料にかかります。
引き方の原則は、当月分を翌月の給料から引きます。
表にするとこんな感じです。
この方は8/2入社なので、前月分がありません。
なのでAの場合は引かない(引くものがない)ということになります。
一方でBの場合、このあとも続けて働いていれば8月分のみでいいですが、9/19に退職しています。
ということは10/25に支払う給料がないため、ここから9月分を引くことができません。
そのため9/25の給与から、(結果的に)2ヶ月分を引くことになります。
「社保関係は「何月分」というよりは、払った月の給料と考えるとわかりやすいですよ」
とは、お世話になっている社労士さんの弁です。
(いつも教えてもらっています ^^;)
所得税
所得税はその月の給料を払うときに、上記の労働保険料、社会保険料を引いた金額をもとに引きます。
表にするとこんな感じです。
まぁ、スッキリしています。
住民税
前年に収入がある方は、今年に前年分の住民税を支払わなければなりません。
今年給料をもらっている方は、会社が本人に代わって前年の住民税を給料から引いて払います。
表にするとこんな感じです。
住民税は前年分です。
ですので今年の給料、何月分とかには対応していません。
結果的に「次の住民税の支払日(翌月10日)に間に合うように、会社が引く」と理解すれば分かりやすいと思います。
うーん、でもむつかしい。
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【編集後記】
昨日は1日読書。
Kindleで購入したものを中心に。
紙と違って「積ん読」状態にならないのはいいんですが、未読がたまり気味なのが目に見えません。
これは良いのか悪いのか(笑)