事実と評価

事実と評価。会計の要素を考えると、この2つに集約される気がします。
今回はこれについて考えてみたいと思います。

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事実

例えば商品で考えてみましょう。
もしバナナやさんなら、仕入れてくるものはバナナ。

事実としては、形があり、大きさがあり、数量があり、種類があります。
そして、買ってきた金額(仕入れ値)があります。
事実は客観的な事象に基づきます。

そして会計では数量と金額を使います。
会計は「金額」で表さなければならないからです。

評価

買ってきたバナナ。
次は評価が始まります。

若い、食べごろ、傷んでる、腐るといった時の経過による変化があります。
買ってきた時期によっては、まだ売り物にならない、すぐに売れる。
あるいは、見切ってでも売らなければならないかも。

お客さんの都合(評価)もあります。
今食べる、3日後に食べる、ジュース用だよ。

評価は主観的な考えによります。

商売では、売る側・買う側の都合(評価)によって、価格が決まります。
IT企業など、どう財務諸表を見ても数十億円の会社が、数兆円で取引されたりします。
お互いが了解すれば売買成立。
売買という事実が発生します。
そしてお金のやり取りが行われます。

再び会計では、数量と金額を使い「金額」で表されます。

会計

会計は「金額」で表します。
事実に基づく金額は比較的簡単ですが、事実と事実の間は大変です。
事実が確定していませんから、「これは100円だ」「いや200円だ」と見解の相違が生まれたりします。

例えばバナナ(在庫)をいくらで評価するか。
ここには会社、経営者の主観が入りやすくなります。
恣意性も入りやすくなります。

業績をよく見せたい、お金を借りたい。

それを解決する方法は粉飾決算ではありません。
ダメなときは素直にそれを認め、反省できるか。
そこに経営者の資質が問われているのです。

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【編集後記】

昨日は甥っ子の結婚式でした。
最近の若者はこんな結婚式なんだー。
そんな楽しい結婚式でもあり、おっさんを自覚したのでもありました。