昨日、自計化って何だ?(その1)でサラッと流したこと、これも意外に意識されていません。
会計業界が言っている自計化とは、「会計ソフトに入力すること」なんです。
「当たり前じゃない」
そう言われそうですが、会計ソフトに入力するためには、簿記の知識が必要です。
ないと厳しいです。
でも、借方・貸方が出てきたとたん、多くの人は気絶します。
「なくてもできる」とクラウド系のソフトもあるようですが、ちょっと無理があります。
ではなぜ、会計ソフトに入力するのか?
決算書などの財務会計に従った帳票を作成するためです。
今の御時世、手書きは大変ですから、コンピューターでやるわけです。
だから会計ソフトに入力なんです。
「財務帳票を作成するため」に「会計ソフトに入力する」んです。
だから「会計ソフト」が必要なデータのみを入力すればいいです。
それ以外は要りません。
日付、借方貸方の別、科目、金額、消費税区分、摘要ぐらいでしょうか。
要らないデータは、入力時に用意する必要がありません。
ここで売上伝票から販売数量「Q」の情報が欠落してしまうのです。
現場では常に意識される「Q」の情報が、見えなくなってしまうのです。