商品やサービス。
基本的にはどんどん性能が良くなり、サービスも良くなってきます。
「こうしたら便利だ」「これは使いやすい」
商品もサービスもある一定レベルを超えてしまうと、機能も満足度も飽和状態となり、かえって使いにくいものになってしまうこともあります。
これは提供側の理屈で商品やサービスを考えてしまうからです。
提供する側がお客様からどんどん離れていってしまう。
そして自己満足的な状態になってしまうのですが、往々にして気づけません。
先日、池上彰さんのTV番組でこんな場面があり、おもわず唸りました。
アフリカのある国で鉄道のコンペがあった。
日本も参加したが中国に敗れた。
なぜか?担当相の談話として、
「日本の新幹線の技術はすばらしい」
「しかし、今のわが国では時速300kmで走る新幹線は必要ない」中国が提案したのは時速120kmで走る鉄道。
最先端の技術ではないがその国のインフラを満足させるレベルではある。
コストも抑えられる。日本は自国(自社)の最高技術を売りに行き、
中国はその国が求めているものを売りにいった。
考えさせられますね。