MG(MQ戦略ゲーム)で「得意先倒産」というカードが出ることがあります。
30円、損します。
「あちゃー」「あーあ」
こんな声が上がります。
売掛金が回収できなかったため、お金が入ってこないのです。
ほかにも、火災、盗難など、現実にもあり得る取引がMGには組み込まれています。
得意先倒産も盗難も、取引です
簿記では、得意先倒産も、盗難も、火災も、取引です。
「えっ?泥棒と取引なんかしないよ!」
そうです。もちろん泥棒と取引なんかするわけがありません。
でも、盗難があれば商品がなくなるので、仕訳が必要です。
仕訳は取引に基づくからです。
そして、取引は意思決定に基づきます。
なぜ、得意先倒産が意思決定なのか?
・しっかりした与信管理をしないと決めた
・営業担当者が取引先の情報を報告するように教育しないと決めた
・得意先が倒産するまで何もしないと決めた
・盗まれてもいいように商品を陳列すると決めた
・防犯カメラをつけないと決めた
「そんなの屁理屈だ!」
でも、意識しているかどうかは別として、
・右に曲がったのは、右以外に曲がらないと決めた(選んだ)
・傘を持って出なかったのは、傘を持って行かないと決めた(選んだ)
からではないでしょうか?
(つづく)