勘定科目はこちらの都合で変えていいです

「えーっと、宅配便は運賃、書留は通信費、レターパックは・・?」
「ガソリン代は・・、旅費交通費?前の会社は燃料費だったけど・・」

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決算書のつくり方
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経理を始めると、よくこういう場面があります。
間違えると経理部長や税理士から「違いますよ」なんて言われたり。

勘定科目って本当にめんどくさいです。

勘定科目って決まっているの?

勘定科目は厳格に決められてはいません。
ただ、税金の申告などで決算書を作成しますので、関係者に分かりやすく開示するという意味で、ある程度、標準的な区分が必要になります。
例えば、冒頭の例などは特にどちらでも構いません。

勘定科目をどう使うか

極端な話、経費項目をすべて「雑費」としても構いませんが、それはやめた方がいいです。
確かに経理はラクになりますが、それではその雑費、何にいくら使ったかがまったくわかりません。
経営をしているわけですから、少なくとも経営判断に活かせるように、勘定科目を決めるべきです。

業種によっては特殊な費用もあります。
また、会計ソフトの区分では大くくりすぎて、もう少し細かくしたい場合もあるでしょう。
例えば製造業などで、外注加工費を○○加工費、○○工程費と分けてもいいでしょう。
(補助科目を使う方法もあります)

最近の会計ソフトは、試算表等で表示する勘定科目の名称と、決算書に表示する勘定科目の名称を変えたり、集約することも可能です。
この機能を上手に使えば、税務申告も問題ありません。

例えば、試算表など処理上の科目は燃料費とし、決算書は旅費交通費として集約するとか、簡単にできます。

重要なのは、

重要なのは、
・基準をきちんと設けること
・継続して使用すること  です。

同じガソリン代をAさんは「燃料費」Bさんは「消耗品費」にしていたり、
去年までガソリン代を「燃料費」としていたのに、今年は「消耗品費」としたり、
こうなると経営資料として使いにくいものになってしまうからです。

戦略的に、数字を活かしていきましょう。