緊急事態宣言等の解除から、1週間を過ぎました。
事実であるならば
TVなどでよく見る、コロナの新規感染者数の推移グラフ。
このグラフが事実に基づいているという前提が付きますが、緊張感のあった第5波もきれいにピークアウトしたように見えます。
ほんとうに不思議です。
毎日のように新規感染者数が積み上がり、いったいどこまで行くんだろう?
みんながそう思っていたと思います。
そして、それまでと同じように、ある日を境に減少に転じます。
そして、来た道を帰るかのように同じような推移をたどり、ピークアウトしていきます。
水などの「波」は、力の釣り合いから同じような形で減衰するのは、理解できます。
でもウイルス感染がこういうきれいな形を描くのは、不思議な感じがします。
急に増えて、なだらかに減っていくことはないのかな?
と思ったりします。
転換点で何が起きているんだろう?
水などの「波」ならば、おおよそは物理学の理屈で説明がつくと思います。
水の動きに対して、そのものが持つエネルギーや、重力などの外的な力で波は収まります。
コロナの、特に日本の第5波は、どんな理由で収まったのでしょうか?
見ているのは新規感染者数ですから、日本国民全員が感染すれば、そこがピークでしょう。
ただ、第5波のピークの時点では、日本国民全員が感染したから、ではないでしょう。
もしピーク時が全員感染なら、その次の日を境にグラフはゼロになるので、直角にストンと落ちるはずです。
でもグラフはそうはなっていません。
では、外出自粛やワクチン接種の進み具合などが功を奏したのでしょうか?
これらの要素は、効果の一助ではあったと思います。
でも、これだけではないでしょう。
緊急事態宣言が出ていても、監禁されているわけではないので、出歩く人はそれなりにいたでしょうし、オリンピックもありました。
必ずそうかと問われたら、根拠としては弱いように思います。
専門家の方のご意見も、そうであるような、ないような。
数式で解くような明快なご意見は、私が知る限りでは見当たりません。
つまりは、よくわからない。
のだろうと思います。
不安に備えるのは、事実からの想像力
先日、関東で大きめの地震がありました。
この規模の地震は東日本大震災以来とか。
久々に聞いたあのアラーム、気持ちのいいものではないですね。
あれから10年経っているわけですが、多くの人はしっかり覚えています。
それでも、10年前と同じような光景がTVなどで映し出されます。
駅の改札で待つ人、タクシー乗り場に並ぶ人、次の日に代替交通で出勤していく人・・。
今回の地震もいきなり来たわけではなくて、ここ1ヶ月ぐらい、日本のあちこちで少し強めの地震は起きていました。
少しの想像力を持っていれば、点検や補充、外出時の装備や行動方法など、準備できたものは多かったのではないかと思います。
コロナで言えば、第6波が来るかは分かりませんが、今のうちに備えておけることは意外にあるように感じます。
分からないから不安にはなるわけですが、事実から学び、想像することで、ある程度は逃げれるのではないか。
そう思ったのでした。
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