本人確認。
実はとっても、むつかしい。
「本人確認のため、免許証を見せてください」
運転免許証の住所変更のため、区役所に住民票を取りに行きました。
書類に必要事項を書き込み、窓口へ。
「ご本人確認のために、免許証を拝見できますか?」
免許証の住所はこれから書き換えますから、前の住所のままです。
裏面は真っ白です。
申請書には新しい住所が書いてあります。
「ご住所が・・違いますよね・・(笑)」
窓口の方もほぼ反射的に、本人確認=免許証で確認、となっていたようです。
役所側で調べて、住民票は発行されました。
本人確認書類はたくさんあるけれど
「マイナンバー」と騒がれていたころ、こんな記事を書いていました。
運転免許証、パスポート、健康保険証、マイナンバーカード・・・
住民票、印鑑証明書・・・
いろいろな本人確認書類があります。
記載事項が多ければ、より証明度は高くなるような気がします。
一方で記載事項が多いと、変更のたびに修正などが必要になります。
住所が変わった、本籍が変わった、姓が変わった・・
これからは性が変わった、姓を戻した(夫婦別姓)とかもありそうです。
顔が変わった、ということもありますが、これは写真付きの証明書が5年程度で更新ということで、カバーされています。
でも、思わず証明書の写真と見比べてしまうような方もたまに・・・。
そういえば税理士証票は事務所が移転しなければ、写真が変わることはありませんね。
厳格なものではありますが、あくまでも気休め的な
重要な取引などの場合には、本人確認がより厳しく求められます。
間違いなく、その本人が、その意志に基づいて行った、ということを確認します。
でもそこにいろいろな公的書類が並べられていても、結局は単なるペーパー。
気休め程度だと私は感じています。
いくら厳格な本人確認等を行っても、詐欺などの事件はなくなりません。
紙以外にも、指紋認証、虹彩認証、静脈認証。
音声(声帯)認証、3Dの立体的な認証など、いろいろな研究がされています。
生身の人間固有の情報で、変化しづらいものを利用していると言います。
そうはいっても、人間はナマモノですから、細胞が随時入れ替わっています。
早いものだと数時間、遅いものでも2ヶ月もあれば、入れ替わってしまいます。
3ヶ月前の私と今日の私は、すでに細胞が入れ替わっていますから、同じような顔形ですが別モノです。
3ヶ月経ったら、「お久しぶり」ではなくて「はじめまして」かもしれません。
万物は流転するのであります。
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