目的と手段をまちがえない

微妙なチグハグ感(?)で気に入っている、都営新宿線岩本町駅のホーム

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決算書のつくり方
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なぜ社長は決算書に興味がないのか?
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ハサミがあるから紙を切るのか、紙を切るからハサミを使うのか

ここにハサミがあります。
なので、この紙を切ることにします。

紙じゃなくてもいいかもしれない。

紙を切りたい。
なのでハサミを使います。

でも、紙を切るならカッターでもいいかもしれないし、半分に折って手で切るのもありかも。

見かけ上、やってることは同じようでも、ハサミの立ち位置は微妙に違います。
紙の立ち位置も、違います。

事業再構築補助金

最近業界筋を賑わしている、「事業再構築補助金」。

コロナによって大きな変革を迫られる会社。
その会社が業種、事業、業態の転換を図ったり、新分野に展開したりする場合に、補助金を出してその手助けをしようというものです。

「この補助金をもらうためには、この要件をクリアしなきゃいけない」
「ということは、これをこうして・・・」
「あれ?、これじゃぁ事業ができない」

補助金ありきで進むと、間違った方向に行きかねません。

自社の事業をどうするか?
ここがキモなわけです。

場合によっては、廃業や売却という選択肢も視野に入るかもしれません。

補助金はツールの1つでしかないのです。

チェックシートとして使う手も

もしご興味があれば、こちらで内容やQ&Aをご覧になってみてはいかがでしょう。
・経済産業省HP 事業再構築補助金

補助金制度の有無に関わらず、自社の事業や方向性を考える「ツール」になると思います。
今やっている事業は、ほんとうにそのままでいいのか。
変えるなら、何をどう変えたいのか。

その上で要件等が合致するのであれば、補助金を申請するのもいいと思います。

先日お客様から、うちは「緊急事態宣言の影響緩和に係る一時支援金」の対象になるかな?
とお問い合わせがありました。

気心の知れている方なので、「それは自分で判断してみて(笑)」と返しました。
おおよその事業の内容は理解していますが、細かい要件に該当するかは、「私に聞くより自分で判断できるでしょ」という意図です。

その方も私の意図をご理解くださり、「だよね(笑)」と。

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制度に振り回されずに、じっくり自分で考える。

非日常のときこそ、平時の力が試されます。
コロナから1年余、良くも悪くも、いろいろなところで弱点があぶり出されてきています。
また、気づいていなかったいい面も、同じくです。

あえて私は、これを「コロナのプラス面」と呼びたいと思います。

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