思い込み、無意識というもの

人間(の脳)は思い込みます。
一度こうだと思うと、無意識の中に染み込むと、なかなかそれを拭えません。

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どうやって開ける?

あるお店の入り口に、横にガラガラと開ける、冒頭の絵のような1枚の引き戸があったとします。
どちら側に引きますか?

右から左?
左から右?

たまに行くお店の入り口、こうなっています。
お店の方に聞くと、けっこうな方が逆に開けようするそうです。

私も最初は逆に開けようとして「開かない!」と焦った1人です。

スプーンのかたちは?

この写真、スプーンにタネやごまみたいなものが入っています。
ほんとうに「入って」いるでしょうか?
スプーンの盛り上がった方に、タネが糊でくっついてるかもしれませんよ。

スプーンは凹んでいる、と思うのが一般的な感覚でしょう。

だからこの写真を見ると、スプーンでタネとかを掬っていると思い(込み)ます。
凹んでいる方に入っていると、思い込みます。

でも、ほんとうは実物を見ないと、分かりません。

なぜ逆になってしまう?

先ほどの引き戸は、右から左に開けるようになっています。

この引き戸が1枚ではなく、2枚だったら、ほとんどの方はスムーズに開けられるでしょう。
左の扉は右から左へ、右の扉は左から右へ、真ん中から両側に開くと思います。

ところが1枚になると、多くの方は無意識のうちに、利き手で開けようとします。
右利きの方なら左から右へ、そう開けるのが自然な感覚でしょう。

からくりモノは、こういった思い込みを逆手に取っていますよね。

ただ、お店の入り口のからくりは、どうなんでしょう?
それがお店のウリならばいいですが、そうでないなら自然な動きにするか、構造上ムリなら「 ← 」をしておいた方がいいような気がします。

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【編集後記】
仕事が立て込んでくると、確認が疎かになりがちです。
こちらにも「思い込み」が潜んでいますので、気をつけないとです。