「必要は発明の母」という有名な言葉があります。
私の場合は、「めんどくさいはスキルアップの母」かな。
いろいろシミュレーションしたい
来期から給与を月額100万円にしたら、社会保険や税金はどうなりますか?
こういうご質問はよくあります。
じゃあ、90万円なら、110万円なら・・・
気になる方もいらっしゃいます。
額面はもちろん、手取りがどのくらいになるかも。
私は「給与計算ソフト」というものを買ったことがありません。
いくつか見てみたことはありますが、結局買いません。
なぜかというと、設定が細かすぎて・・・、そこまで必要ないからです。
設定項目が多すぎて、それだけでくじけます。
一回やってしまえば後はラク、という話もありますが、そこまでたどり着けません。
めんどうなときは、スキルアップのチャンス
どうやったらラクにできるか。
私の場合は、ここでExcelの出番です。
今使っているのは、冒頭のシートです。
もう1つのシートに計算テーブルを作っています。
計算テーブルはこんな感じです。
使いたい部分だけを作成して、足りない機能があれば付け足していく。
そんな使い方です。
(役員の方の計算が多いので、このシートでは雇用保険は省いてます)
また、給与を改定すると4ヶ月目から社会保険料が改定になります。
そこまで加味して聞かれることもあるので、表では社保のズレも反映できるようにしています。
(冒頭の表の「社保対象給与」がそのためのハコです)
むづかしそうに見えるかもしれませんが、
使っているのは四則計算と、sum(合計)・vlookup(参照)の2つの関数のみです。
計算のしかたは
源泉所得税の税額計算は、源泉税額表の後ろの方に、
・電子計算機等を使用して源泉徴収税額を計算する方法を定める財務省告示
というのがありまして、ここで算式を組めば、税額が計算できます。
計算したものと、税額表は若干金額が違いますが、それでもOKとなっています。
最終的には精算されますのでね。
けっこうめんどうなのは、社会保険。
協会けんぽの場合、一覧表はきますが、計算式がよくわからず。
表の数字を打ち込むのはナンセンス。
今までは税額表は算式を組み、社保は一覧表を見て、なんてめんどうしてた時期もあります。
よく見ると、協会けんぽの保険料のページの下に、Excelへのリンクがあります。
ここをクリックすると、Excelの「糸氏ファイル」がダウンロードされます。
今はこれの該当都道府県のところを、コピペして貼っています・・・
(算式あるはずだよなぁ・・・)
Excelシートならでは
ご希望のお客様にはシートを差し上げて、「自分でシミュレーションやってみて」とも。
これはExcelの利点ですね。
給与計算ソフトなどだと、そのソフトがないとデータもやり取りできません。
Excelなら気軽に渡せますし、手直しも容易です。
難点は、改正。
税額表は年1回ですが、社保は料率等が年数回変わること。
(これも何とかしてもらいたいものですが・・・)
まぁ、これは市販ソフトでも同じなので、対応するしかないです。
ただ、そういう手直しにも柔軟に対応できるような設計をすることも、スキルアップに繋がります。
年末調整もExcelで作っていたときもあります。
いわゆる源泉徴収簿を作成するものです。
最近は計算が複雑なので、システムソフトを使っていますけど、そのうち昔のを手直ししてみようかとも思っています。
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