チェックリストは、冷静なもう一人の自分

スクラッチカードがあります。
銀色の部分を削ると、当たりハズレがわかります。

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硬貨を取り出して、スクラッチします。
さて、どうやって削りましょうか?

硬貨を上下に動かして削り取る、のもありでしょう。
左右に動かして、上から削ってみる?
いや、真ん中あたりを狙って削ってみる。

ゲームのスクラッチカードなら、どんな削り方をしても、楽しいでしょう。

仕事に置き換えてみます。

スクラッチカードの銀色部分の下は、見えないリスクです。
いや、ラッキーかもしれません。

いずれにしても、削ってみないと結果はわかりません。

慣れていないと、どうやってスクラッチするか迷います。
やみくもに削ると、労力や時間がかかります。

例えば申告書など。
何回か経験すると、同じようなものであれば、早く正確に作ることができます。
間違えやすいところはどこか、当たりが付けられます。

全体を見なくても、キーになる部分をチェックしていくことができるようになります。
効率的に、しかも的確に、間違いを見つけられれば、大きな事故は防げます。
提出前なら、修正することもできます。

そしてもう一歩進めて、チェックリストを作ると、自分の油断についてチェックできます。

複数の人がいる事務所であれば、他人にチェックしてもらえます。
でも、一人でやっていると、他人がいません。
チェックリストは自分の冷静な分身たる、他人になりえます。

間違えたら間違えを記録して、リスト化、チェックリスト化します。
それはお客様を守ると同時に、自分自身を守ることに繋がります。

このスクラッチは熟練してますので、一発で当たりハズレがわかります(笑)