簿記・会計を習い始めたころ、「剰余金」というのは変な言葉だと思っていました。
剰余金というのは余ったお金のことだから、余剰金でいいような気もする。
まぁ、そう言ってても覚えないと、簿記の試験に受からないし・・・
あれから○○年、特に疑問なく「剰余金」という言葉を使っています。
最近の経済状況を見ていて、ふと、こんな考えが浮かびました。
いろいろなことを自粛すると、ヒトとモノの流れが滞る。
結果としてお金も回らなくなる。
自粛をやめて、普通に活動していたときに戻す。
するとヒト・モノ・カネが回るので、景気は戻る、あるいは良くなっていくでしょう。
そう考えると、世の中はムダでできている、のかな?
自分で作ればいいものを、わざわざ出かけていって買ってくる。
家で食べればいいものを、わざわざ出かけていって食べる。
家でビデオでも見ればいいのに、わざわざ出かけていって、見聞きする。
自分でやればいいのに、わざわざ税理士に金払って、確定申告をしてもらう。
ある意味生活必需的でないものごとに、行動をすることで流れができ、それにくっついてお金も回る。
そう考えると余計なこと、余ることで、経済は回っていく。
残りもの、ならぬ「余りもの」に福があるんでしょう。
私が新しもんに惹かれて、つい買ってしまうのも、経済を回している?・・からなんですけど。
だからやっぱり、「剰余金」ではなくて「余剰金」の方が私にはしっくり来ます。
決まりなので「剰余金」という言葉を使っていますが。
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ちなみに辞書的な違いで言うと、
余剰は一般的な言葉で、余ったもの、という意味合いだそうです。
一方の剰余は、算数的な意味合いを持つ言葉だそうです。
割り算をした結果、余ったものが剰余なんだそうです。
そうすると、剰余金は割った結果の余り。
引き算的な感覚ではなくて、割り算的。
では、何をどうやって割った結果の余りなんでしょう?
・・・
きっと、商売で得たお金を、仕入先や外注先、従業員や経費の支払先と分けて、なお余ったお金。
そう考えると、剰余金が出る会社はどんな会社か、なんとなく見えてきませんか?
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さらに話を進めると、「剰余金」がある会社って儲かっていそうな会社に見えます。
お金もたくさんある感じがします。
でも「剰余金=お金(現金)」ではありませんから、利益はあってもお金があるとは限りません。
ここが会計の分かりにくいところではありますが。
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