子供のためと思って、家を遺す。
将来困らないように、貸家を遺す。
では、それを受け取った子供は、果たしてそれが嬉しいのか?
遺産分割で揉めることもあります。
形あるものは、いずれ無くなっていきます。
場合によっては、管理やら解体やらで、大変な思いをすることも。
自分が商売をしている。
その事業を財産だと思って、遺すように努力する。
子どもも引き継いだはいいが、財産のつもりがどんどん負債となっていくこともある。
自ら興した事業ならまだしも、親から引き継いだものに、どれだけ自分の熱量を吹き込めるのか。
この溝を埋めることはできるのだろうか?
私の親やその親の世代の場合。
持つことが、遺すことがいいことだろう、という価値観で生きてきていると思います。
ただ、時代の変遷を経て、モノを遺すことが必ずしもいいとは思えなくなりました。
持ち物で両手がふさがってしまうと、不自由になることもあるからです。
モノではなく、生き方や考え方、処し方を遺してあげた方がいいのではないか。
「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えよ」という有名な言葉があります。
相続とは無縁な感じの言葉ですが、最近相続関係のお話になると、この言葉が思い浮かびます。
そしてこう思うのです。
我が子に遺すべきは、お金や不動産と言った財産ではなく、自ら生きていく力をつける扶け。
魚が釣れるようになるまで、鍛えてあげることなのではないかと。
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